セラミドとは?全てが分かる教科書合成セラミドとは

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「合成セラミド」は、「疑似セラミド」とも呼ばれるセラミドの種類の一つです。石油原料から化学合成されたもので、安価に大量生産が可能なことから、多くの保湿系化粧品で使用されています。
ただ、合成セラミドは科学的に作られたもので、天然のものから抽出・生成されたものではありません。そのため、構造上は似ていてもセラミドそのものではなく、天然セラミドやヒト型セラミドに比べて保湿効果が弱いとも言われています。

合成セラミドのメリット・デメリット

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合成セラミド(疑似セラミド)のメリットを挙げるならば、大量生産が可能なため安価に入手できる成分であるという点でしょう。人工的に作られたセラミドですが、お肌には天然のセラミドと同じような働きをしますので、化粧品に配合しても使用感などはほとんど変わりません。そのため、高価な天然セラミドより利用しやすいでしょう。
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合成セラミド(疑似セラミド)のデメリットと言えば、やはりセラミドとは似て非なる成分であるという点になります。人の肌にあるセラミドの化学構造を元に作られているとは言え、天然セラミドやヒト型セラミドと比較すると、保湿効果やバリア機能の構築といった効果は、どうしても劣ってしまいます。

合成セラミド配合化粧品の選び方

私たちの肌にあるセラミドは、角質層でバリア機能を構築するのに重要な役割を果たしている成分です。このセラミドが加齢などの理由で減少してしまうと、バリア機能が衰え乾燥やアレルギーなど、様々な肌トラブルを引き起こす要因となってしまうことがわかっています。

そんなセラミドを補ってあげるためには、保湿化粧品で直接肌に浸透させるのが、一番手っ取り早い方法です。しかし、化粧品に配合されているセラミドの種類や配合量によって、効果の得られ方が違ってくるとも言われています。セラミド配合の化粧品を選ぶ時には、配合されているセラミドの種類や配合量を比較しながら、選択していくことをおすすめします。

セラミド化粧品の効果的な使い方【化粧水編】

セラミド化粧品の効果的な使い方【洗顔料編】

セラミド配合化粧水の特徴は、保湿効果が高いことです。セラミド化粧水を効果的に使うためには、しっかりとお肌に浸透させることが重要となります。

商品によって多少異なりますが、適量を肌全体に伸ばしたら手のひらで包み込むように優しく押さえ、お肌に浸透させていくことがおすすめの使い方です。足りないと感じた時は、重ねづけするのも良い方法。手のひらに肌が吸い付いてくるような状態が理想です。

化粧品に入ってる合成セラミド成分辞典

◆天然セラミドの代表的な成分名

  • 「ヘキサデシロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミド」
  • 「Nー(テトラデシトキシヒドロキシプロピル)N-ヒドロキシでカナミド」
  • 「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」
  • 「L-グルタミン酸」
  • 「ラウロイルグルタミン酸ジフィトステリル/オクチルドデシル」

※合成セラミド(疑似セラミド)は、成分表示で「セラミド」と表記されることはなく、上記のような成分名で表記されます。

化学合成された、このセラミドに注目!

成分名 「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」 参考商品 「ソフィーナジェンヌ」

石油系原料から化学合成されて作られた人工セラミド「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」は、人の肌にあるセラミド成分と同じ効果があり、保湿ケア化粧品に利用されています。
参考商品の「ソフィーナジェンヌ」は、20代の保湿ケア製品として発表されているスキンケアライン。そうなると、コスト面から考えても合成セラミドの配合が、適していたと言えるのでしょう。
また、保湿と同時に油分の調整も必要な20代の肌だからこそ、さっぱりとした使い心地にもこだわっていて、若い年代で敬遠されがちな乳液もジェルタイプになっています。ノンオイリーでベタつかないので、油分が気になる方でも気持ち良く使える仕上がりとなっています。

「ソフィーナジェンヌ」公式URL:http://www.sofina.co.jp/jenne/products/2weekset.html

成分名 「ラウロイルグルタミン酸ジフィトステリル/オクチルドデシル」 参考商品 「モイスティシモ」

合成セラミド(疑似セラミド)は、大量生産が可能で安価な成分であるため、多くの化粧品が配合を採用しています。人工のセラミド成分であるため、高価な天然セラミドやヒト型セラミドに比べて、バリア機能の効果は劣るとされていますが、使用感にはそれほど違いはなく、むしろこちらのほうが好みという方もいらっしゃるそうです。
参考商品の「モイスティシモ」では、この合成セラミド(疑似セラミド)で角質層の細胞にアプローチし、保水機能を高めるサポートをしていきます。また、さらに保湿効果を高めるため、「サクラエキス」と「オウレンエキス」という植物の保湿成分を加え、セラミド機能成分とともにうるおいに満ちた肌へと導いていきます。

「モイスティシモ」公式URL:http://net.pola.co.jp/beauty/products/item/brand/moist.html

成分名 「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」 参考商品 「キュレル」

合成セラミド(疑似セラミド)は、セラミドに似せて人工的に作られる成分なので、メーカーが独自で開発しているケースも少なくないようです。
参考商品として紹介している「キュレル」もその一つ。配合されている「ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド」は「潤浸保湿セラミド機能成分」という独自に開発された合成セラミド。角質層にあるセラミドの働きを補い、バリア機能の強化を助ける役目を果たすので、健康的な「潤い高密度肌」へと導いていくのに効果的です。
また、乾燥性敏感肌のケアにいち早く着目し、世界ではじめてセラミド機能成分(合成セラミド/疑似セラミド)を配合したのが、この「キュレル」。現在も「乾燥性敏感肌ブランド」として、高い支持を得ています。

「キュレル」公式URL:http://www.kao.com/jp/curel/crl_facecare_trial_01.html

自分の肌に合うかは、ココをチェックしよう!

角質層のバランスが崩れ乾燥が進んでいる肌は、刺激に対しとても敏感になっています。セラミドは刺激が少なく比較的安全に使用できるとされていますが、原料がアレルゲンとなる場合もあるので原料のチェックは必要です。

また、低刺激化粧品であってもセラミド以外の配合成分が、お肌の刺激になるケースが全くないとは言えません。安全に保湿ケアをおこなうために、事前のパッチテストも必ずおこなうようにしましょう。

伊藤まゆ先生

監修ドクター:伊藤まゆ先生

■伊藤まゆ先生 プロフィール

M’sクリニック南麻布 院長
聖マリアンナ医科大学卒業後、同大学病院、関連病院にて消化器・一般外科に従事。「Zクリニック青山」「メディアージュ銀座クリニック(院長)」を経験した後に、「M’sクリニック南麻布」を開院。消化器外科医と美容医療の経験をもとに「体の内と外からの抗老化医療」をコンセプトにした診療を行っている。
「M'sクリニック南麻布」公式URL: http://www.ms-clinic.net/