うるおい美肌は「セラミド」が鍵
肌のバリア機能を強くするセラミド
敏感肌や乾燥肌、アトピー肌などの肌トラブルを起こしやすい肌質の人にとって、化粧品選びは頭を悩ませる問題です。トラブルが起こりやすい原因は、肌を守るセラミドが不足しているため。ここでは、肌が弱い人にピッタリ合う、セラミド配合のおすすめ化粧品を紹介しています。どんな化粧品を使っても、肌がボロボロになってしまうという刺激に弱い肌質の方は、参考にしてみてください。
バリア機能でお肌を守り、健やかで潤った肌に導く
どうして「セラミド」は注目されているの?
多くの保湿系化粧品やサプリメントに採用されている「セラミド」。でもどうして、セラミドは保湿成分として人気があるのでしょうか。そもそもセラミドとは、私たちの皮膚にもともと存在している成分で、肌のバリア機能と水分保持機能を担っています。しかし加齢などによって減少してくると、しわやくすみが目立つトラブル肌になってしまいます。美しいハリツヤ肌を維持するには、セラミドの摂取はかかせないのです。
保湿美容液によく含まれているコラーゲンやヒアルロン酸は分子量が大きく、直接肌につけても皮膚の内部に浸透することはできません。
一方、セラミドは表皮の一番上「角質層」に存在する保湿成分で、肌に塗っても浸透できる可能性があります。そのためセラミド配合化粧水や美容液は、非常に高い保湿効果が期待できると言われています。
肌の中に存在するセラミドは20歳を過ぎると徐々に減り始め、20歳前後には約100%だったセラミド含有量が40歳で約50%、70歳で約30%となっていきます。
加齢によって減少することでしわやたるみの原因となるため、スキンケアで補うのが効果的です。
セラミドは保湿効果だけでなく、乾燥など外からの刺激から肌を守るバリア機能も果たしています。もともと肌の角質層に含まれているため敏感肌にも安心です。セラミドを補給してバリアを回復すれば、重い肌荒れも少しずつ治まります。
人に備わっているセラミドの種類
人の肌には、もともとセラミドが備わっています。表皮に存在して、外界の刺激に対するバリア機能の役割を果たしているのがセラミドです。肌のセラミドには多くの種類があり、今のところ働きがわかっているのはセラミド1~7までといわれています。そのなかでも、人の肌に多く含まれているのがセラミド2で、高い水分保持機能で肌への影響も強いです。他のセラミドも、1・3・6が不足すると、肌の乾燥や敏感肌、アトピー肌につながるといわれ、充足させておく必要があります。加齢などによって失われやすい成分だけに、乾いてきたと感じたらセラミドを補給してあげることが大切です。
化粧品に配合されているセラミドの種類
美容成分として知られ、スキンケア用品などに配合されるセラミドは、大きく分けて4種類あります。ビオセラミドやセレブロシドとも表示される動物性セラミドは、馬などの動物由来。セラミド1~7全てを含み、肌なじみが良いのが特徴です。お米やトウモロコシ、コンニャクなどから抽出されるのが植物性セラミド。「植物性セラミド」という表記以外に、「コメヌカスフィンゴ糖物質」や「加水分解コンニャク根」と表示されることもあります。セラミド2・3と表示されるバイオセラミドは、人の肌にあるセラミドを真似た成分で、酵母から作られています。セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドと表示される合成セラミドは、化学的に合成したセラミドで、価格的に安価なのが特徴です。
セラミドは、化粧品の成分が浸透するエリアである角質層に存在するため、スキンケアによって補うことが可能です。
化粧品に配合されているセラミドは、
・馬など動物の脳や脊髄から抽出した「天然セラミド」
・大豆や米、トウモロコシなどから抽出した「植物性セラミド」
・酵母を利用して生成される合成由来の「ヒト型セラミド」
・石油原料から化学合成して作られた「合成セラミド」
などがあります。
ヒト型セラミドを配合した化粧品は肌への浸透力に優れており、特に「ヒト型ナノセラミド」は実験によれば、従来のセラミド分散物に対して、約9倍角質層への浸透性が高いことが明らかになっています。
乾燥肌などの肌トラブルに見舞われている場合には、外側からセラミド化粧品で保湿ケアを行うと同時にサプリメントで内側からもバックアップすることができます。
但し、セラミドは皮膚の表皮の1番外側にある角質層に存在するため化粧品で補いやすいのも事実。
サプリで体の内側から整えるより、肌に直接塗ったほうが効果は高いので、サプリはあくまでもサポートとして使用するのが良いと思われます。
セラミドは、体の内外から同時に摂取するのが効果的です。化粧品では、化粧水で肌を整えた後に、セラミド配合の乳液やクリームでさらなるサポートをすると万全です。しっとりしたうるおいを保持するためには、肌にフタをして水分を閉じ込める乳液やクリームが有効なのです。
効果の即効性ならスキンケアがおすすめ セラミドの補給にはセラミド化粧品によるスキンケアか、サプリメントによる経口摂取の2通りがあります。セラミドが活躍する角質層は肌表面に近いため、効果の即効性から言えばセラミド化粧品と言えます。
商品によってはアレルギー反応がでる場合も! セラミドはもともと体内にある成分ですので、基本的にアレルギーの危険性は少ないです。
アレルギー反応が出た場合でも、セラミド自体ではなく、化粧品に配合される添加物に起因しているケースが多いと考えられます。
しかし、植物性セラミドの場合、米や小麦などを原料としているものはアレルゲンとなる可能性があるため、事前にパッチテストを行うことをおすすめします。
人気のセラミド化粧品を試してみよう! セラミド化粧品に興味はあっても、自分の肌に合っているかどうかわからないのに購入するのは、コスト的な面からも躊躇してしまいますよね。そんな時に活用したいのが、各メーカーで出している「トライアルセット」です。スキンケアのラインを短期間お試しできますし、コスト的にも入手しやすい価格なのが特徴です。
トライアル価格:600円
特許取得の天然保湿成分「こんにゃくセラミド」を全商品に配合。独自開発のマイナスイオン水をベースにすることで、浸透力をさらに高め肌を芯から潤します。こだわりの無添加化粧品ですので、敏感肌でも安心して使えます。
モーニュ(アデニール)について詳しく
トライアル価格:1,296円
セラミド3と水溶性のスフィンゴモナスエキスの2種類のセラミドを配合し、お肌の内側と外側からうるおいを補給していきます。
エミュアールエンリッチドについて詳しく
トライアル価格:1,728円
カサつきもニキビも気になる20代のための保湿化粧品。ノンオイリーでベタつき感がなく、さっぱりとセラミド保湿ができる商品です。
ソフィーナジェンヌについて詳しく
セラミド化粧品にも、ラインで使える便利な商品が増えてきました。化粧水だけでなく、乳液やクリームにセラミドが配合された化粧品も出てきて、使い分けをしたいところ。ここでは、種類別のセラミドおすすめ化粧品を紹介していきます。
毛穴トラブルも保湿ケアで解消★ 毛穴のトラブルには、「開き毛穴」「詰まり毛穴」などいくつかの種類が存在します。どれも肌のうえでプツプツと目立ち、炎症を起こすとニキビになってしまう可能性も。どんな肌質の方にも現れやすい毛穴トラブルですが、解消するのに効果的なのは、実は保湿ケアなのです。毛穴トラブルに悩んでいても、油分を気にして保湿ケアを敬遠する人も少なくありませんが、肌にハリと弾力を取り戻し、きめを整える効果は毛穴ケアにも適しています。
乾燥肌と毛穴トラブルは一見無関係そうですが、実は違います。乾燥肌はたるみを引き起こしやすく、皮脂を過剰分泌させるきっかけにもなります。この2つは、毛穴トラブルを引き起こす要因にも挙げられているのです。
毛穴が開いてしまうのは、皮脂の過剰分泌が主な原因と言われています。皮脂の分泌を抑えるために、保湿ケアをすることで肌のバランスを整えてあげながら、毛穴をしっかりと引き締めていくケアがポイントになります。
たるんで開いた涙型の毛穴は、肌のたるみが要因で起こります。このたるみ毛穴を改善させてあげるには、セラミドケアで肌にハリと弾力を取り戻し、たるんだ肌をリフトアップしていくことがおすすめの改善方法です。
毛穴を目立たなくさせるには、「皮膚に汚れ(皮脂)を残さないよう洗顔する」「皮脂が過剰分泌されないよう抑える」「肌のターンオーバーを整える」という3つの方法が、毛穴トラブルを改善するのに効果的です。
毛穴ケアをするときに注意したいのが、油分のバランスです。毛穴を目立たせないようにするための化粧品を選ぶ時は、あまり油分の多くない化粧品を選ぶのがベスト。保湿成分が豊富で油分は少なめが理想です。
サプリメントでセラミド補給 身体を内側から潤すために、セラミドを配合したサプリメントも複数発表されています。サプリメントを飲むことで身体の内側から保湿にアプローチし、体内でセラミドを生成する働きを促す効果も期待できます。セラミドコスメと併用すると、単独より保湿効果は倍増!そんなセラミドサプリメントのベスト5をご紹介していきましょう。
トライアル価格:1,944円
潤いの鍵を握るセラミド(セラミド糖脂質含有米エキス)の他にも、天然の有効成分をソフトカプセルに詰め込んだサプリメントです。
セラミド(小林製薬)について詳しく
トライアル価格:4,536円
トウモロコシから抽出した植物性のセラミドと、厳選された天然の成分が配合されているセラミド・サプリメントです。
セラミド(ヘルシーワン)について詳しく
セラミドを知って保湿ケアに活かしましょう セラミドが強力な保湿成分であることは広く知られていますが、セラミドにはいくつか種類があることや肌のどこに存在していてどんな役割があるかなど、そんなに知られていない面も。ここでは、もっと詳しく知っていただいて、セラミド化粧品を選ぶ基準や肌トラブルの解消に役立ててもらえるよう、セラミドの種類と働き、効果などを解説していきます。セラミドのことを正しく知って、ぜひ美肌のケアに活かしてください。
化粧品に配合されているセラミドの種類別に、由来や特徴などをご紹介していきます。
セラミドと一緒に摂ると、さらに美肌効果を発揮してくれる成分があります。ここでは、セラミドと同じく肌に存在する、ヒアルロン酸とコラーゲンについて、解説しています。
セラミドは、食品にも含まれている成分です。どのような食品でセラミドを摂取できるのか、セラミドを減らしてしまう食品はあるのかなど、セラミドと食生活の関係について紹介していきます。